本社の空きスペースを社員の休憩室へリノベーションしました【壁の塗装編】
昨年8月に新事務所に移転してから約10か月。1階の左側、ガラス張りの空きスペースをリノベーションすることになりました。何もない場所がどう変わっていくのか、その様子をお伝えします。
□概要
リノベーションするのは本社玄関の隣、ガラス張りのスペース。ずっと利用されていなかったこの場所を社員の「休憩スペース」に整備する計画です。ただ、実はここまだ工事の途中。壁は塗装がされてない部分があり、床も汚れています。そのため、家具やインテリアを配置するだけではなく、まずは内装工事が必要でした。
内装工事にあたって、床はプロの職人さんに工事を依頼しました。しかし壁の塗装は経費節約のため、このブログの筆者フクシマがすることになりました。
壁の塗装の経験なんて全くありません。でも、ブログのネタになるし、なにより「壁にペンキを塗るだけならそんなに難しくはないだろう」と思い、軽い気持ちで引き受けることに。
□準備
作業を始めるにしても、なにから始めればいいのか。素人の私には全く分かりません。そこで、まずは作業の前日に塗装職人さんからレクチャーを受けました。
教えていただいたのは、作業の手順や道具の使い方、コツなど。普段の生活では知ることのないことだらけ、壁を塗装するために必要な作業工程の多さに驚きました。
□作業1日目
前日にレクチャーを受けた方法で作業を始めていきます。最初は壁にある溝やビスを打った後の穴を埋める作業。ペンキを塗るときにボコボコにならないようにきれいな平面にしていきます。
穴を埋めるために使うのは、「パテ」という粘土のようなもの。これを練って滑らかなクリーム状にして塗りつけていきます。職人さんに教わった通りにやればきっと簡単にできるはず。
「ん?なんだこれ、ムズっ」
パテを練ればクリーム状に滑らかになるはず。しかし、なぜかなかなか滑らかになりません。職人さんが練ったものは、ホイップクリームみたいな滑らかさがあったのに...
「仕方ない。とりあえず塗ってみよう!」
しかし、見切り発車で塗り始めたのはいいものの、やはりうまくはいきませんでした。職人さんが塗ったところは薄く均一にパテが塗れています。一方私が塗ったところはご覧の通り。パテがきちんと練れていないため、薄く伸びず偏っていてうまく塗れていません。
また、ヘラの使い方も難しい。壁の凹凸にあわせて指先の絶妙な力加減でパテを塗っていく必要があります。力が強すぎても、弱すぎてもダメなんです。
ここでようやく塗装作業の難しさに気が付きました。数分前まで「たぶん簡単にできるだろう!」なんて思っていた自分を恥じます。簡単なんて言ってごめんなさい。
あまりの難しさに悪戦苦闘しながら作業をしていると、
「こんにちは、どんな感じですか?」
作業をレクチャーしてくれた師匠が様子を見に来てくれました。(ここからは尊敬の念を込めて職人さんを「師匠」と表記しています。)
状況を説明すると、「そりゃ難しいですよね。」といいながら、私が失敗したところをリカバリーしてくれました。
作業の難しさを知っていると、師匠の作業の手つきの見え方が変わってきます。昨日はただ壁にパテを塗りつけているようにしか見えていませんでした。しかし、だんだんと力を込めて丁寧にパテを練るところや、指先で微妙なヘラの扱いをしている様子が見えてきました。師匠はこんな高度な技術を使っていたのか...いまさらながら気が付きました。
荒くつけられていたパテが見る見るうちにきれいに均されていきます。そして完璧にパテの作業が終わると、翌日からのペンキの塗装まで丁寧に教えてくださいました。師匠には頭が上がりません。
□作業2日目
ここからはペンキでの塗装の作業。師匠が作ってくれた土台を台無しにしないよう気合が入ります。
塗装は下地を1度塗った後、白いペンキを2度重ね塗りします。まずは、下地から。ローラーを使い、筋やムラができないよう注意しながら丁寧に作業していきます。ぜひ動画をご覧ください!
今度はきれいに塗ることに成功!師匠が壁を完璧に平らにしてくれたおかげでスムーズに塗ることができました。これを乾燥させた後は、白いペンキでの塗装。下地とは違い人の目に触れる部分なので、さらに慎重に作業を進めます。
「完成!」
特に失敗することなくペンキを塗り終わることができました。自分でいうのも何ですが、ムラもなくきれいに塗れたと思います。これで作業はすべて終了。ものすごく疲れましたが、達成感は格別です。
今回初めて壁の塗装作業を経験しました。こんなに難しいことだとは、思いもよらず。いい経験ができました!これからは、どんな建物に入っても、おしゃれなインテリアや照明よりも壁に目が行ってしまう気がします。
休憩スペースの完成までの残りの様子は【後編】でお伝えします! 未完成だったスペースがどのように変貌を遂げたかお楽しみに。
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