遊び心のある研修。全社員で取り組む「e-typing タイピング トレーニング」から学ぶこと
今回は、全社員で取り組んでいる、タイピングトレーニングについてご紹介します。
タイピングスキル向上は、ある一定のレベルまでは「生産性の向上」になると言われています。私たちの業務にはパソコンが欠かせないので、全社員でタイピングのスピードアップにつながるトレーニングを実施中です。
実際にやっている内容はシンプル。各自が自由にタイピングトレーニングサイト【e-typing】でチャレンジします。ゲーム感覚でおもしろいんですよ。
e-typing(イータイピング)とは
月間延べ120万人以上が利用する、国内で最も高いシェアのタイピング練習サイトです。ウェブ上で無料のタイピング練習ができます。さまざまな例文が登録されており、毎週火曜日にお題が変わります。楽しみながら練習できるよう工夫されているので、タイピングの上達に最適なサイトです。
週に1回、金曜日の業務終了前にスコアを日報に自己申告して、「A」ランク以上を3週間連続で取れた人はクリア!数か月取り組みを続けると、もうほとんどの既存社員はクリアしてしまいました。今後は新入社員が入社後にチャレンジしてもらいます。
「A」ランクとは一般的なオフィスワークでは困ることのないレベルのようです。ブラインドタッチができてPC画面から目を離さなければ、何度か練習するうちに到達できます。とてもシンプルなトレーニングなのですが、なかなか興味深いんです。
ちなみに、上記のように「Good!」の上には隠しランクがあります。なんと20個ほどあるらしくて、スコアアップしていけば、レベルの全貌が明らかになっていくので楽しいですよ。
e-typing(イータイピング)練習を通じて気づいたこと
タイピングレベルの高い人たちは、自ら進んで上達できる方法を試行錯誤し取り組んでいるのが印象的でした。
同レベルの人たちと情報交換して競い合ったり、空いた時間を見つけて誰に言われるでもなく練習したり。ノルマである「A」ランクはとっくに取得しているのに、どんどん上を目指していました。
一方でタイピングが苦手な人は、金曜日の夕方になるまでタイピングトレーニングのサイトを開くことはありません。時間が来ると、ため息をつきながら渋々練習をはじめていました。
「同じ課題に対して、人によってこれほど取り組み方が違うのだなぁ~。」、と興味深く人間観察していた私。そのとき「タイピング」にまつわる、私のとある経験をふと思い出したんです。
私がはじめてタイピングを意識したのは、おそらく大学の「情報科学」の授業だったと思います。当時の私はパソコン操作が不慣れで、タイピングは手元を見ながら正しくない指でキーボードを叩いていました。
授業の後に実施されるタイピングテストが嫌で嫌で仕方ありませんでした。全然できないですから。練習をしないとうまくならないのに、できるだけテストのことを忘れようとし、練習を避けていました。
たしか、テストは合格ラインぎりぎりでしのいだと思います。なかなか上達しないのは当然です。
それが今では、タイピングの上達を楽しめるようになっている自分に気づきました。業務を通じて、いつの間にかある程度のレベルまで達していたみたいです。
「A」ランクは1回めでクリアでき、さらに上を目指して挑戦を楽しみながら課題に取り組めました。私自身もタイピングが得意な人たちと一緒になって、スキマ時間を見つけてレベルアップする方法を試行錯誤していました。
初心者のときは練習したくなくて、上級・中級になると練習が楽しくなる。
なんだか理不尽で不思議な現象ですよね。これでは、できる人とできない人の差が開くばかりです。同じような現象は、普段の仕事や日常の中にたくさん転がっているのでは、と思います。
上達って「初級レベル」から「中級レベル」に上がるまでがいちばん大変で苦しいんですよね。どんな仕事や勉強にもあてはまります。
忍耐力を発揮してコツコツ積み上げられるかが、上達の速度を左右します。「中級レベル」にまで達するとこっちのもの。モチベーションは勝手に湧いてきて、楽しみながら自動的に成長できるのです。
誰にでもはじめての仕事や学習内容に出会います。最初は初心者です。「とりあえず中級レベルまで行けば、後は楽だ!」と信じ、最初だけ踏ん張って学び身につけられれば、何事でも上達が早くなるのでは?そんな気付きが生まれたタイピングトレーニングでした!
最近はスマホを使う機会が多いので、タイピングの苦手な若手社員は多い印象です。今年の新卒社員も苦労しているように感じました。
正直言って、タイピングが下手でも業務は行えます。タイピングトレーニングは表向き「生産性向上」と言っていますが、実際、そこまで生産性につながるかは正直ギモン。
でも、「上達しよう」と思う心掛けを持って取り組む社員が増えるほど、会社の生産性は向上すると思うのです。
タイピングって、誰かに教えてもらってうまくなる種類のスキルではありません。自分で努力して、工夫と練習を重ねるしか上達の道はないのです。努力の結果、1ヶ月前の自分、1週間前の自分より成長を感じられると自信につながります。
そういう思いを込めて、今後もタイピングトレーニングは社内で引き続き行っていく予定です!新しいことに取り組む訓練の1つとして、前向きに捉えてもらえると嬉しいなと思います。
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