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AIとの協業でブログを書いてみた:AI時代の文章制作には、執筆スキルより○○が重要!


AIとの協業による文章制作のイメージ

株式会社日昇では、「労働生産性向上の為のAI活用」を会社の目標に掲げています。


そこで、会社ブログを作成する際にもChatGPTやGeminiを活用してみることにした結果、新たな発見がありました。そこで、今回のブログでは、その気づきを皆さんと共有したいと思います。


AIとの協業で文章生成することにご興味ある方に読んでいただきたいです。


AIとブログを共創して分かってきた新たな文章力


AIが急速に進化する現代において、ブログ制作におけるAIの活用はもはや珍しいものではなくなりました。


AIが生成した文章をもとに、より効率的にコンテンツを作成できるというメリットは、多くのブロガーやビジネスパーソンに注目されています。


しかし、AIを効果的に活用するためには、単に技術的な知識だけでなく、人間ならではの能力が求められています。


実際に私がブログ制作でAIを活用する中で、文章力について強く感じたのは「AIを使いこなすには、文章を書く力よりも『読解力』が重要」という点です。


この考えに至った理由を、具体的な事例を交えながら説明したいと思います。


AI時代に求められる文章力

AI生成文章の課題と「読解力」の重要性


試しに、いくつかのテーマでAIに文章を生成させてみたところ、事例の提示や話の展開が流暢で、時として、人間には思いつかないような表現が現れました。まるで、熟練のライターが書いたかのようです。


しかし、そこでふと思いました。「この文章は、本当に私が伝えたい内容を表現しているのだろうか?」と。


AIが生成した文章は、はあくまでも「素材」に過ぎないのです。その素材を、どのように調理し、どのような味付けをするかは、最終的に人間の判断に委ねられます。


そして、その判断を支える中枢は、AIが生成した文章を「読み解く」力、すなわち「読解力」なのだと思います。


読解力を持たないままAIを使おうとするのは、料理経験のない人が調理方法を知らないまま高級食材を手にしているようなものです。美味しい料理を作るどころか、食材を無駄にして、不味くて食べられない料理ができあがってしまいます。


「読解力」とはなんでしょう?


読解力とは、文章を「正しく読み取り、正しく認識する」力です。この基礎的な能力がないと、AIからの情報を誤解したり、見落としたりしてしまいます。


さらに深堀りして考えてみると、一口に「読解力」といっても、様々な要素を含んでいることに気づきます。AI活用の観点で特に必要であると考える要素を4つにまとめてみました。


①論理的思考力


AIが作った文章は、ジグソーパズルのようなものです。いろんなピースがバラバラに置いてあり、それがどんな形になるのか、まだよくわかってない状態。


論理的思考力は、このピースは合わないとか、この形は変だ、とかを判断する力です。論理が飛躍している場合や一貫性が欠けている部分を見抜いて、全部のピースがぴったり合うよう方法を提案していかなければなりません。


②文脈理解力


レシピを見ながら料理を作るとき、材料を混ぜる順番や火加減など、様々な情報が書かれています。これらの情報を総合して、美味しく料理を作るためには、レシピ全体の流れを理解する必要があります。


文脈理解力は、料理レシピを読むように、文章全体の流れを把握して、それぞれの情報が全体の中でどのような意味を持っているのかを理解する力です。


③批判的思考力


AIが書いた文章は、まるですべてを解決する魔法の言葉のように聞こえることがあります。ただし、魔法の言葉が必ずしも正しいとは限りません。


批判的思考力は、与えられた情報を鵜呑みにするのではなく、「本当にそうなの?」「別の見方はないか?」と疑問を持ち、自分で考えて判断する力です。


④読者視点の理解力


誰かに手紙を書くとき、相手との関係性、また相手の年齢や興味に合わせて、言葉遣いや内容を変えますよね。例えば、小学生に専門用語を多用した話をしても、楽しんでもらえません。


読者視点の理解力とは、手紙を書くように、文章を読んでいる人がどんな人なのかを考え、その人に合った言葉や内容で伝える力です。


 

AIと人間の協働作業において「橋渡し」の役割を果たしている「読解力」。


読解力とは、文章を理解する力だけではなく、文章の背景にある意図や状況、隠されたニュアンスまでもを読み解く力であるとわかります。また、生成された文章が誰に読まれるのかを意識することも重要です。


より深く「読解」することで、AIが生成した文章が持つ強みと弱みを客観的に評価できるようになるはずです。


たくさんの本を読むイメージ

読解力を身につけるには?


では、「読解力」を効果的に身につけられる方法はあるのでしょうか?


先ほどの4つの「読解力」ごとに、気軽に取り組めてスキルアップできる方法を自分なりに考えてみました。いずれも継続し続けることで効果が出てきます。


①論理的思考力の身につけ方


論理的思考力を鍛えるには、たくさんの文章を読むことが有効です。子どもの頃「本を読みなさい!」と言っていた大人の意見は正しかったのだなと実感しています。


個人的には、Web上の文章ではなく出版された本を読むことをおすすめします。出版物は、複数の編集者による厳密なチェックを経ており、構成や表現が洗練されているためです。


一方、Web上の文章は情報の新しさや手軽さが魅力ですし、優れた文章が掲載されている場合もあるでしょう。しかし、誰でも投稿できる分、質にばらつきがあります。論理的思考力を高めたいのであれば、意識的に出版物を多く読んで正しいパターンを身につけることが有効だと考えます。


②文脈理解力の身につけ方


映画やドラマを鑑賞した後、自分の感想をまとめます。その後で、プロの映画評論家や一般視聴者のレビューを読むという一連の流れは、文脈理解力を鍛えるための非常に効果的な方法です。


映画やドラマは、様々な文脈が複雑に絡み合った、いわば「動く文章」です。登場人物のセリフ、背景設定、音楽、映像など、多様な要素が組み合わさって一つの物語を構成しています。


他者のレビューを読む方法は、視覚的な情報を補完するだけでなく、自分の内的な解釈や他者の視点を総合的に理解できるようになります。


物語の構造、登場人物の心情、作品全体のメッセージなどを深く読み解き、文脈を捉える力を養うことができるでしょう。


③批判的思考力の身につけ方


批判的思考力を養うには、ニュースや話題になっている事柄についてSNSの意見を読み込むとよいです。


SNSには、専門家から一般の人まで様々な立場からの意見が飛び交っています。SNSの意見は玉石混交ですが、それらを比較検討することで多角的な視点を得て、情報の信頼性を見極める力が養われます。


偏った情報に惑わされず、自分の頭で判断する力を身につけていきたいものです。


④読者視点の理解力の身につけ方


読者視点の理解力は、文章を書く際に、具体的な「読み手」を思い浮かべるくせづけで身につきます。


不特定多数に向けた文章を書く場合でも、実際に知っている「少し関係性の遠い人」を想像すると効果的です。


友人のお母さんや、かかりつけの美容師さんなど、親しみを感じながらも適度な距離感のある相手を想像すると、丁寧で広く受け入れられる内容を書けます。※これは、実際に私が実践している方法です。


可能であれば、書いた文章を別の人に読んでもらい、感想を聞くことも有効です。「どこがわかりやすかったか」「どこに疑問を持ったか」をフィードバックとして受け取り、次の文章に活かすことで読者目線を磨くことができます。


また、自分が読み手の立場になり、他人の文章を意識的に読むことも重要です。「なぜこの文章はわかりやすいのか」「どうしてこの表現に引っかかったのか」と毎回意識を向けるだけでも、読者が求めるポイントを理解しやすくなるはずです。


 


AIと協業で文章制作する様子

AIとの協業でブログを書いてみた感想


このブログも、ChatGPT やGeminiなど複数のAIの力を借りて書いてみました。AIは、あくまで人間をサポートするためのツールであることを意識しながら制作しています。


作業しながら明確になってきた役割分担は下記のとおりです。


第一段階)【人間】意見や主張を出す

第二段階)【 AI 】出された意見や主張をより詳しく言語化する

第三段階)【人間】言語化されたものを精査し、AIへの指示を何度も繰り返す

第四段階)【 AI 】多くのアウトプットを提案する

第五段階)【人間】アウトプットを選び取り、修正を加え、構成を含め体裁を整える


何度もAIと対話を繰り返すうちに、自分の考えが深まり、新たな視点を得られた点に手ごたえを感じました。特に今回書いたブログは自分の考えをアウトプットする内容だったため、自分の考えがうまくまとまったことから、完成した成果物には満足しています。


現時点では文章制作のスピードアップよりも、アウトプットの「質」を高める効果を実感しています。会社が目標としている「生産性向上」についての成果は、これからひきつづきAIを使い続ける中で、もっと可能性を見出していきたいです。


AIが人間の代わりに働くことで、人間の負担は軽減されると思われがちです。しかし、AIと人間が協働するためには、むしろ人間自身が能力をアップデートする必要があるのだと、この記事を制作していて思いました。


今後も、AIが生成した文章を深く理解し、自分の言葉で表現することを極めていきたいです。読者の共感を得ることができるような、魅力的なブログを作成できればと思っています。



 


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