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キャリアコンサルタントとして求職者に近い採用活動を目指す【PR採用教育グループ社員紹介】

国家資格キャリアコンサルタントとして、日昇の採用を担っているPR採用教育グループのカキウチさんにインタビューを行いました。


キャリアコンサルタントとは、2016年より創設された国家資格。人々が社会の中で自分らしく活躍できるよう支援することを目的としています。

「なぜキャリアコンサルタントという資格を取得しようと思ったのか」、そして「実際にその知識はどのように活用できるのか」などなど深掘りしていきます!


 

自己紹介

カキウチ

入社9年目。2011年入社後、EC事業部にてWebショップ運営・商品撮影・商品ページ作成を担当。バイヤー業務や商品企画業務を経たのち、2017年より採用・教育・広報業務を担当。2019年8月、国家資格キャリアコンサルタントを取得した。趣味は、文鳥。


 

資格取得のきっかけ

キャリアコンサルタント資格を取得しようと思ったきっかけを教えてください。

きっかけは、3年前に採用担当者に着任したことです。以前まで弊社では、部署ごとに欲しい人材を確保する形でバラバラに採用を行っていました。

そのため採用を専任で行うとなった際、社内には何もお手本やノウハウがありませんでした。自分自身もこれまで”就職活動”というものをほとんど経験していなかったので、「採用活動って何?」状態。


そこで採用に関する知識を身に付けるために注目したのが「キャリアコンサルタント」でした。

実務に応用しやすく、採用に関する体系的な知識を身に付けられるので勉強してみようと決めました。資格という目標があったほうが、勉強にも身が入りますからね。

ちなみに、キャリアコンサルタントの受験資格を得るための講習には30万円ほどの費用がかかります。ただ、専門実践教育訓練給付金制度で最大7割(受講料5割+資格取得した場合2割)が免除されたことも取得を決断した大きな理由ですね。

キャリアコンサルタントへのなり方

それでは資格取得に向けてどのように勉強されたんですか?

独学と受験資格を得るための講習で勉強しました。

勉強したのは、座学と実技の2つです。座学は、採用にまつわる知識・データやキャリアに関する理論。実技は実際にキャリアコンサルティングを行うロールプレイングを通して学びました。

講習は、休日返上で一日中勉強です。全10回ほどでしたが大変でした。とくに実技は講習だけでは足りないので自主練をしていましたよ。

自主練まで!ちなみにどんな風に練習したんですか?

同じ講習を受講している方と3人で集まり、キャリアコンサルタント役・クライアント役・オブザーバー役をそれぞれがぐるぐると回しながらロールプレイングを行っていました。

お題(自分の悩みなど)を設定して、それをどう聞き出すか。相手がキャリアを考える際に主体的に内省できるよう、会話の中にきっかけを作っていくんです。

録音して自分で聴いてみたり、他の人の意見を聞いてみたり、オブザーバー役を有資格者の方に協力していただいて意見を貰ったり。ひたすら練習あるのみでした。

練習をしていてどういうところが難しかったですか?

会話は生きているのでマニュアル通りにはいかないし、マニュアルに沿った会話だと相手の心は開かない。聞く姿勢など、どう話しやすい関係をつくるかが大変でした。本当に会話の基本からですね。

また、会話が雑談になってはいけないので、「深堀り」する問いかけを考えるのも難しいですね。普通に話しているのとは違う頭の筋肉を使っている感じです。

そこからキャリアに関するアドバイスをするんですか?

いいえ、アドバイスは基本的にはしません。流派がたくさんあるので一概には言えませんが、あくまで相手が内省できるように問いかけるというイメージでしょうか。

もちろん知識を付けていく中で、「こういう情報があるよ!」と教える場合はあります。ただ、専門家がクライアントに教えてあげる(レクチャーする)感じではないですね。

この考え方は、キャリアコンサルティングにおける基礎の基礎として最初に教えられました。自分の知識を押し付けないことが大切なんです。

「キャリアコンサルタント」という名前だけ聞くと、「仕事に対しての色々な知識を持っていて、仕事を紹介してくれる」のような誤解があるんですが、実はそうではないんですよ。

私も完全に誤解していました!あくまで相手の意思が重要なんですね、新たな発見です。

資格勉強によって気付いたこと

カキウチさんが資格勉強をしてみて、「新たな発見」をする経験はありましたか?

実は自分に関してありました。それは、「私って全然人に興味がないんだな」という事実です(笑)。

相手に対してきちんと向き合い、自分から主体的に興味を持たないと何も起こらない。ただの雑談で終わってしまうんですよね。まず相手に「興味を持つ」ことが自分には足りていないんだと気づけました。

他人の話に興味を持つためのコツって何でしょう?

私もまだ完璧にできているわけではありませんが、一つのアプローチとして、講師の先生から「3才児の質問をしなさい」というアドバイスをもらいました。

3才児って恥じらいや外面を気にせず、疑問に思ったことをパッと相手に投げかけるじゃないですか。

でも大人になると、「これを言うと嫌われるんじゃないか」「こんなことを聞くと馬鹿に思われるんじゃないか」と考えてしまい、疑問点を即座に聞けなかったりしますよね。

だからこそ意識して、疑問に感じた瞬間に質問できるようにする。それができたときは、不思議と相手の表情が変わったり、声が少し高くなったりするんですよ。

頭で考えるだけじゃなかなかできませんが、繰り返すうちに数回に1回くらいはできるようになってきます。

「3才児の質問」おもしろいキーワードですね。「疑問点を即座に質問する」、私も見習いたいと思います。 

あとは、「相手が頻繁に使う言葉について深く聞いてみる」のも私がよく使う手法です。

何度も同じ言葉を使うのは、その人の中になにかこだわりや引っ掛かりがあると思うんです。普通だったら聞き逃してしまうと思いますが、そういうポイント見つけて会話をしています。

例えば、求職者と話していて「自発的」という言葉が頻繁に出てきた場合。「自発的」って日常会話ではあまり多く使いませんよね。

そんな時、「その『自発的』という言葉はどういった意味で使っていますか」と聞いて深堀りしていくとその人なりの”らしさ”が出てくるような気がします。

いきなりそんな質問をされるとドキッとしますね。

確かにそうかもしれませんね(笑)

実際、自分自身も意識してみると、何度も同じ言葉を使っていたりするんです。普段自分がどんな意味で言葉を使っているのか考えるきっかけにもなりますね。

言葉は色々な解釈ができるからこそ、その人が使う”言葉”の意味を深堀りしていくことで、価値観に触れられるような気がしています。

採用活動に対する考え方の変化

キャリアコンサルタントの資格取得後、採用活動に対する考え方に変化はありましたか?

一番感じているのは、企業と求職者の距離感。両者が表面上だけで話すのではなく、もっと近づけるのではないかという手ごたえを感じていますね。まだまだですが。

コミュニケーション能力を鍛えることで、企業側も求職者側も、もっと本音ベース(価値観の部分)でマッチングできる可能性を探っています。

職種や待遇などの要素と同じくらいに、価値観のマッチングが離職率の低下につながるんでしょうか?

それも一つ大事な要素ですね。採用は、「こちらも選ぶけど相手も選ぶ」というあくまでも対等な関係です。

だからこそ、求職者に対して傾聴しインプットすると同時に、自身の情報もアウトプットすることが採用の担当者にとっては大事なんじゃないのかなと思います。

そこがキャリアコンサルタントの勉強をしていく中で、自分の基礎になった感じがしますね。

知識を活用できた場面

実際に資格勉強で得た知識を活用できたと思う場面はありますか?

昨年、キャリアコンサルタントの講習を受講していたのと同時期に、新卒採用の1次面接があったんです。この時、以前までの採用面接以上に求職者から聞き出せる内容・有益な情報が多くなった実感がありました。

具体的にどんな情報が聞きだせましたか?

いちばんは「価値観」の部分ですね。以前までもそれなりに内面まで引き出せていると思っていましたが、勉強して実践してみると十分ではなかったなと分かりました。しっかりと深くまで対話できることで、活き活きと話してくれる場面が増えた気がします。

たとえ価値観がミスマッチで採用につながらなかったとしても、面接自体の満足度が高ければ企業のイメージって悪くならないと思うんです。

逆のパターンはよくあると思います。とても入りたい企業だったのに、採用担当者や面接官に失礼な態度をとられて志望度が下がった。そうなってはいけません。

実際、これまで採用につながらなかった方が、日昇のイベントに来てくれたり、SNSをフォローしてくれたり、などのケースもありました。

企業は選ぶ側ではあるけれど、同時に相手からも選ばれる。そういった意味で満足度を上げる面接が前よりもできているかなとと感じています。その結果、昨年は面接後の辞退や内定の辞退はありませんでした。

これからも求職者に近い立場で採用活動を続けていきたいですね。

キャリアコンサルタントとしての知識が求職者の満足度が高い採用活動につながっているんですね。本日はお話ありがとうございました!



株式会社日昇の日常を綴る企業ブログ。インテリア照明や家具のこと。会社のことや働く人のこと。新規事業や採用活動について。日昇の所在地である愛媛県伊予市についてなど。ときには面白いネタも、ざっくばらんにお話しします。

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