月商1億円を超えるECサイトの運営手法とは…「松山EC研究会」にて講演しました

松山商工会議所には会員事業所のネットショップ運営者が集まり、ネットショップに関する情報交換や勉強会を開催している「松山EC研究会」があります。現在は30を越えるネットショップ運営者が切磋琢磨して、ネットショップの売上UPに取り組んでいるのだとか。
今回は「松山EC研究会」さんから、当社に「EC事業のノウハウについて講師をしてほしい。」とお声を掛けていただきました。愛媛で10年以上ネットショップ事業で実績を作ってきた当社を評価してくださったのだと思います。講演内容は「月商1億円を超えるECサイトの運営手法とは」。このような依頼は大変ありがたいことです。そこで、入社6年目でEC事業の中核を担ってきたウエダが、当社のノウハウを共有してきましたのでリポートします。

当日は年末の忙しい時期にもかかわらず、10名強の受講者の方に参加してくださいました。ウエダが説明している合間にも具体的な質問が飛んでくるなど、熱心な情報交換が進んでいました。
ウエダは20代ながら、現在は「EC事業部 SAグループ」の責任者として活躍している社員です。SAグループはWeb店舗の運営・市場調査・販売促進を行い、売上の最大化を図る部署。楽天市場、Yahoo!ショッピング、自社サイトなど、自社の商品をお客様に届けるための施策を行っています。
SAグループの業務で重要な「データ分析」や「情報収集」を中心に、当社EC事業で行っている取り組みをお話ししました。

たとえば、EC店舗が共通して頭を悩ませている送料対策について。来年から楽天市場での「送料無料ラインの施策」は各社共通して影響を受けているそう。これは、楽天市場の送料形態を統一してわかりやすさを追求するため、3,980円以上の商品は一律で送料無料設定にするというもの。各ショップで対応を迫られるため、みなさんが関心のあるトピックスでした。
当社も問題意識を持っているのは同じです。とくにインテリア商材を扱っているため大きな梱包の商材が多いので、送料の設定は利益を左右する大きな要因なのです。現在でも梱包サイズと発送地域別の料金表を作成し、利益を十分に確保できる価格設定を行っています。当社の場合はオリジナル商材が多いため、商品企画の部分から更に厳密な原価計算が必要となってくるでしょう。すべての店舗に当てはまることとして、数字やデータを可視化する重要性についてお伝えしました。

ウエダは最近、Yahoo!ショッピングの売上を伸ばす施策の担当しているため、そちらの話題も多く提供しました。同様に、Yahoo!ショッピングの成長率を期待され対策している参加者が多かったように感じました。
決済サービスとして急激に伸びたPayPayが、今後Yahoo!ショッピングと連携すれば、楽天市場に匹敵するショッピングモールに成長する可能性が大いにあります。本日を機に、将来を見据えた戦略立案のさらなる一歩になったのではと思います。

ウエダの話を聞いて感じたことが2つあります。
1つめは、新しい情報をキャッチアップし続ける重要性。
ウエダの話からは自分の頭で考えたことや実践したことが多く飛び出します。さらには人が経験したエピソードを多く持っています。「先週聞いた話なんですが…」「今日の話なんですが…」という前置きが非常に多い!しかも最近の話ばかり。常に情報を追いかけており、新しいことに挑戦し試した経験をしっかり自分のものにする癖がついている証拠だと思います。

2つめは、本当に重要な情報は人と人のやり取りの中で出てくること。
一見、ECの運営はデータや情報をメインで扱うため実店舗の担当と比べて冷たい印象のある業務ですが、実は違います。ウエダは楽天市場やYahoo!ショッピングのECコンサルタントと積極的に関わり、情報を引き出すのが得意です。
結果、マル秘情報や裏話をたくさん蓄積しているんですよね。自分の作った人間関係から情報を得る。その情報を元に独自に実践し、会社のノウハウとして還元しながら売上を作ってきました。
今回の集まりも同じです。集めた情報は他社のみなさんにも共有しながら、できた関係性から新たな情報収集を行うサイクルを実践しているように感じました。
講座の後に1時間程度の意見交換会がありました。ここで人と人との対話が生まれ、繋がった人間関係から、お互いに新たな価値が生まれているようでした。

今回のように大勢の前でアウトプットする機会は大変貴重です。みなさんのお役に立てることはもちろんですが、人に教える経験は自分のレベルアップになり、普段の業務を見直すきっかけになります。これからも会社として、どんどん、このような機会を活かしていきたいと考えています。