「自宅の照明はどこで買う?」いまどきの若者の購買行動を聞いてみました
- NISSHO
- 2019年7月17日
- 読了時間: 4分
更新日:6 日前

説明会などで私たちがよくする質問
「もし今、『引っ越しした』『家の照明が壊れた』といった理由で、新しく自宅の照明を購入するとしたら、あなたはどうやって照明を探しますか?」
EC事業で照明を販売している私たちにとって、自然と気になる質問です。
最近の若い世代が、どんなふうに照明を探し、購入しているのか。マーケティングの参考にするために、特に20代の学生さんたちに向けて、こうした質問を投げかけています。
学生さんたちの反応はさまざまです。
「えっ、照明って最初から部屋についてるものじゃないの?」
「照明が壊れるなんて想像したことがなかった!」
――そんな声がよく聞こえてきます。
普段は身近にあるものなのに、いざ自分で購入するとなると、意外と戸惑うのが照明なんですよね。
私自身のことを振り返ってみても、みなさんと同じでした。照明ってどこで買うものなのか、よく分かっていなかったんです。
日昇に入社する前は、ネットショッピングといえば本を買うくらい。10年以上前だと、ネット上で照明を販売しているお店自体がまだ少なく、インテリア商品をネットで購入するという発想すら持っていませんでした。
なので、照明を買おうと思ったときは、近所のホームセンターや家具屋さん、インテリアショップを見て回るのが当たり前。
大学に入学して一人暮らしを始めたときも、最寄りのホームセンターでペンダントライトを購入した記憶があります。

いまどきの若者の購買行動とは?
では、最近の学生さんたちはどうしているのでしょうか?
今まででおそらく50人以上の学生さんに聞いてきた中で、特に多かった答えがこちらです。
お店に気に入るものがなければネットで買う
まずネットでどんな商品があるかを調べる
ネットで探してから、実店舗を見に行く
「ネットで買う」という選択肢もかなり定着していて、具体的には楽天市場やAmazonを利用している人が多かったです。「照明」や「おしゃれ」といったワードで、まずざっと商品を検索してみる、という声が多く聞かれました。
ちなみに、楽天市場で「照明 おしゃれ」と検索してみると、日昇の照明がたくさん表示されます。実際に学生さんに検索してもらうと、「わっ!出てきた!」と驚かれることもしばしばです。
印象的だったのは、InstagramやGoogle画像検索を使って、まずは自分がイメージする照明の「ビジュアル」を探すという行動。
最初に「視覚的にイメージをつかむ」というのは、今の若い世代らしいなあと感じます。30代以上の人たちにとっては、ちょっと新しく感じる行動かもしれませんね。具体的なイメージが湧いてきたら、ネットショップにたどり着いたり、実際の店舗に見に行ったりする。そんな購買プロセスが、今の主流になってきているようです。
現代の若者の消費傾向と小売りのトレンド
学生さんたちの回答には、多少リップサービスもあったかもしれません。(ネットショップを運営している会社の人に向かって、「実店舗でしか買いません!」とは、なかなか言いづらいですよね。)
それでも、ネットとリアルを上手に使い分ける20代の購買行動が浮かび上がってきて、とても興味深い結果になりました。さすが、デジタルネイティブ世代だなと感じます!
ちなみに、「実店舗で買う派」の学生さんは、全体の2割程度でした。30代の社員に聞いてみると、実店舗とネットショッピングの利用割合はだいたい半々くらいだそうです。
具体的な店舗名でよく挙がったのは、ニトリや家電量販店。特にニトリは、認知度も利便性も抜群ですね。
小売業界全体を見ても、変化は確実に進んでいます。2010年と2018年を比較すると、たった8年でEC化率はほぼ2倍に。
【追記】コロナ禍を経た今では、ネット販売はさらに多くの人にとって身近な存在になりました。
2017年には、Amazon・楽天市場・Yahoo!ショッピングの3社でのネット販売総額が、全国の百貨店売上を超えたというニュースもありました。いずれ、全ネット販売総額が全コンビニの売上を抜く日も来るでしょう。
リアルな社会の中でも、EC事業の役割とニーズは確実に増え続けています。
なかでも、インテリアジャンルの伸びは目を見張るものがあります。特に、車を持たずに電車で移動する都会のユーザーにとっては、重くてかさばる家具や照明をネットで購入するのは、とても理にかなった選択です。
インテリアアイテムをネットショッピングで買う行動は、これからさらに「当たり前」になっていくでしょう。
これからも、いまどきの若者たちの購買行動に注意深く目を向けながら、より良いPR方法・販売方法を模索していきたいと思います。
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