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EC店舗"kakko"で北欧をはじめとする世界の雑貨セレクトショップを運営【立上げ秘話】

  • 執筆者の写真: NISSHO
    NISSHO
  • 2019年4月24日
  • 読了時間: 8分

更新日:2024年2月1日


専務取締役 タカハシ

株式会社日昇では『インテリアのEC事業』に注力し、事業拡大を目指しています。 今回は専務取締役/COOのタカハシに、入社してからEC店舗立ち上げまでのお話を聞きました。


 

タカハシ

入社8年目。入社後はEC店舗の新規立ち上げに携わる。現在はEC事業部の統括責任者。業務の傍ら、プロダクトデザインを学ぶため、東京の専門学校に通学中。リモートワークで勤務している。

 

入社時の苦労について

本日はよろしくおねがいします。まずは入社の経緯と入社直後の仕事について教えてください。

もともと東京で写真学校に通っていたんです。卒業後は美術館で働きながら、個展を行うなど写真の活動を継続したり、Webのコーディングの勉強をしたり。


その後、社長である兄が行っている事業を手伝うため、8年前に愛媛に戻ってきました。

最初の半年は、Webページ制作や商品撮影の業務が主でした。でも、さっそく壁にぶつかりましたね。

なんと!どんなことがあったんですか?

私はそれまで、10年くらい写真の勉強をしていました。だから周りから「商品撮影は得意だろう。」と思われていたし、自分もできると思っていたんです。

しかし、私が学んできた「アート写真」と「商品写真」はまったくの別物でした。頭に描いたイメージをうまく表現できないことに自分自身が衝撃を受けたんですよ、笑。

「アート写真」と「商品写真」は、どう違いましたか?

アート写真は、自分の内側を表現するものだと思っています。


自分と向き合い、自分の中から出てきた発想をオリジナルのコンセプトや手法によって具現化し、人を引き付ける写真に表現することが大切です。

これと逆なのが商品写真。お客様目線からスタートしなくてはいけません。正確に情報を伝えるのが第一の目的なので、カラーや素材、質感を忠実に再現していきます。

一方で硬い写真ばかりでは夢がないので、「このアイテムを購入して使ったらどういう素敵な生活ができるか。」といった夢を描けるフォトジェニックな写真も必要とされます。


そういう練習をしたことがなかったので、アートの表現との差に最初は戸惑いました。

確かに届いた商品が思っていたものと違うと、クレームにつながる、お客様満足度を下げる、などEC店舗にとっては致命的ですもんね。

はい、「これはマズい!」と焦りました。「できないと思われたくない!」「周囲の期待に応えたい!」との思いまして。


プライベートの時間を削って、どういう角度で撮影したらイメージ通り撮れるか、どこまでフォトジェニックに撮ったらページになじむかなど研究しました。


なるほど。自分で試行錯誤しながら上達していったんですね!

EC店舗 kakkoのページ

立ち上げたWeb店舗はどんなお店?

その後に新規店舗の立ち上げを行っていますよね。当時の状況を教えてください。

入社半年ほど経って業務に慣れてきたころ、社長から「新店舗をやってみないか?」と打診を受けたんですよ。


私はぜひチャレンジしたいと思い、二つ返事でお受けしまた。そして、3,4ヶ月の準備期間を経て、kakkoという名前のお店を立ち上げました。

店舗名である"kakko"の由来は何ですか?

kakko=カッコ=【】には、重要なもの。伝えたいもの。空白等のイメージがあります。私生活=【】空白の時間 / 自由な時間という意味を持たせています。

日々の暮らしの中でお家に帰るのが楽しみになるようなアイテムや、贈り物をしたお相手のお顔が華やぐようなアイテムを届けられるお店になればの思いを込めて、kakkoと名付けました。

どんな商品を販売していますか?

立ち上げ当初から一貫して、北欧を中心としたインテリア雑貨と、世界中の私がバイヤーとしてよいと思えるアイテムをセレクトして取り扱っています。


現在は雑貨に加えて、プライベートブランドの照明や家具の売上を伸ばせています。

北欧の商品を扱うのは、北欧の人の「生きていることを単純に楽しんでいるライフスタイル」に共感するからです。


自分で選んだ良質なプロダクトに囲まれて生活できると、心の豊かさに繋がりますよね。北欧のライフスタイルを、商品を通じて日本のお客様にも紹介したい想いがあります。

kakkoは最初からコンセプトやブランディングにこだわったお店だと感じています。実際に意識してお店づくりを行ったんでしょうか?

コンセプトやブランディングにこだわったきかっけとしては、もともと写真を専攻していた経験が大きいです。

写真を学びはじめたばかりの頃は、ただ自分の好きなものをルールに囚われず表現するのが大切だと思っていました。


しかし、ある先生の元で勉強させてもらうことになり、アートとしての表現にはコンセプトが大切だと学びました。


コンセプトに囚われ過ぎても自由さを失いますが、ある程度「これを伝えたい」というコンセプトを明確にしたほうが、見る側も写真に入り込みやすいんです。

東京に住んでいたこともあり、たくさんのセレクトショップで雑貨を見る機会がありました。その中で、コンセプトが明確なお店を好きになったのも理由の一つです。コンセプトに基づいた商品のセレクトが素敵だったんですよね。

私が入社した当初は、会社にコンセプトが明確なWeb店舗がありませんでした。そこで自分が作るお店は絶対に世界観を持ちたいと考えていました。


お店作りや会社運営には、コンセプトやブランディングは切っても切り離せないものです。この部分を強化する為に、今はEC事業部の責任者として重点的に指導育成を行っています。

現在はEC事業の責任者として活躍中

Web店舗運営で大変だったこと

立ち上げ時は、ほぼひとりでEC店舗運営に関わるすべてに携わっていたんですよね?

はい。受注、出荷作業以外はほとんど1人ですね。


商品の選定、バイイング、メーカー交渉、商品登録、発注業務、商品撮影、Webページの制作、販売促進、広告運用、ブログ制作、SNS運用などなど。


社内にはノウハウを持った人がいるので聞いたら教えてもらえるんですが、最初は「何がわからないのかがわからない」状態で、鍛えられましたね。

それは大変でしたね!

でも、楽しい大変さでしたよ。


自分でセレクトした自分の大好きな雑貨をお客様に見てもらえて その中から気に入ったものを選んで購入してくださるのが大変ありがいですね。


コンセプトやブランディング、商品選定にこだわったからこそ、自分の子供のような大切なお店なので。

当時の失敗談とかってありますか?

あります!Microsoft Accessを使ってセール価格や商品の文言の一括上書きデータを作り、更新する作業が苦手でした。


セール開始時刻が迫ってくるのにまったく終わらなくて、夜にひとりで会社に居残り半泣きで作業をしていた経験は、今ではいい思い出です。

あと、売れると見込んで発注した商品が多すぎた失敗とか。


ページの露出アップ、メルマガでの紹介、限定値下げなど、さまざまな施策を試して、必死で売り切りました。痛い思いをしながらも、手探りで方法を探す癖がつき、判断力が身についたと思います。

店舗が軌道に乗ったなと思える手応えって、いつ頃からありました?

最初の1ヶ月はまったく売れなかったんです。でも、とある商品をヒットさせることができ、手応えが出てきました。その商品が「テンポドロップ」です!

テンポドロップ

「ストームグラス」とも呼ばれるインテリア雑貨です。季節の変化や環境の影響により、ガラスの中にできる結晶の変化を楽しむアイテムです。

社内では今まで取り扱ったことのない異色の商材でした。社内のスタッフから売れないだろうと言われましたが、展示会で一目ぼれした商品だったので、「絶対取り扱いたい!」と思いメーカーさんにアタックしました。ヒット商品を作れた経験から、自分のバイヤーとしての感覚に自信がつきました。

毎日受注メールをノイローゼのように確認していたんですよ、笑。


そして商品が売れると、一つひとつに喜んでいました。売上が作れるようになっても売れた商品を確認する習慣は根付いており、3年間毎日、kakkoで売れたアイテムをすべて確認していました!

そこまで行動できたのはなぜですか?

自分が店舗を任されている責任感ですね。加えて、さっきお話したように、自分の子供のような大切なお店なので沢山の人に受け入れてもらい、長く愛されるお店に育てたいと思っていました。


だからこそ、必ず結果を出さなければとの思いが強かったです。

これからのkakko

kakkoは将来、どんなお店になっていってほしいですか?

すぐには難しいかもしれませんが、kakkoから丁寧な暮らしの提案ができる何かを発信できるといいなと思っています。


これからのお店はただ「モノ」を売るだけでなく、「価値観」や「ストーリー」の発信が大事です。先ほど話した北欧ライフスタイルのような心の豊かさにつながるヒントを、お客様に価値として提供していきたいですね。

現在、EC店舗の運営は後任の社員に引き継ぎし、私はブランディングと商品開発、バイヤーなど魅せる業務を中心に行っています。店舗の運営や撮影など細かな指導がなくても頼もしいスタッフが世界観を理解してくれ、安定的に運営してくれているので心強く感じています。

これからは、今私が行っている業務を少しずつ任せていき、kakkoをより広く高い場所へみんなで育てていきたいです。

kakkoの世界観が社員にもお客様にもさらに浸透するといいですね!本日は貴重なお話をありがとうございました!

専務取締役 タカハシ




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