レクチャー型コンサルティングサービス「楽天エリアネーションズ」に参加しています
株式会社日昇は12年前に楽天市場へ出店し、独自のノウハウを築き上げながら成長してきました。 現在では5店舗を展開し、照明専門店のBeauBelle(ボーベル)は 「ショップ・オブ・ジ・エリア2018」を受賞するなど、実績を出してきています。
今回は楽天市場より、とある依頼を受け、新たな挑戦を始めたのでご報告します。
楽天エリアネーションズ
楽天出店店舗による、後輩店舗のためのレクチャー型コンサルティング。
売上を伸ばしたいと思っている新米店舗に、リーダー店舗がアドバイスやノウハウを伝え、月商2倍に向けて成長する勉強会(塾)を、約半年間実施します。楽天市場が主催するサービスとして、昨年から始まりました。
楽天エリアネーションズの紹介ページはこちら。
光栄なことに、「リーダー店舗をやりませんか?」と楽天市場より打診されました。
せっかくのお話なのでお受けし、若手社員2名を講師として送り込んでいます。
本日は講師として参加中の、SAグループ ウエダさん(左)、サイキさん(右)にお話を伺いました。

-本日はよろしくおねがいします。楽天エリアネーションズに参加したきっかけを教えてください。
(ウエダ)
実は、とある楽天社員さんからの推薦なんです。
その方は新卒で楽天に入社してすぐから約3年間、日昇をECコンサルタントとして担当してくれていました。私とふたりで協力して、私が立ち上げたWebショップの売上を作るべく奮闘したんですよ。その方は3年後に大阪へ転勤になっても、引き続き交流がありました。
-ウエダさんはそのECコンサルタントの方と年が近いこともあり、仲間意識を持って業務に取り組まれていましたよね。
(ウエダ)
そうなんです。入社間もない新卒のECコンサルタントを、私が育てたと言っても過言ではない!いや、嘘です、言い過ぎました、笑。
この度、その方が「エリアネーションズ」を主催する部署に配属されました。そこで「四国地区の『リーダー店舗』をやりませんか?」と私に打診が来たんですよ。
(サイキ)
当時の関係性が新しい仕事に繋がっているのって、すごいですよね。
-会社としては、楽天エリアネーションズへの参加に積極的でしたか?
(ウエダ)
社長に相談すると、「やろう、やろう!面白そう!」って乗り気でした。
正直、現場の社員はそこまででもなかったかも。「講師をやる時間があれば、自社の売上を伸ばす施策に注力できるのではないか。」との意見はでていました。
-最終的に受けることになった決め手は?
(ウエダ)
私自身が「やりたい!」と言ったからだと思います。私が培ってきたEC店舗の運営の知識と経験が、他社でも通用するのかチャレンジしてみたかったんです。また、人に教える経験を積みたいと思いました。会社にお願いしてみたところ、参加が決定しました。

-サイキさんも参加することになったのはなぜですか?
(サイキ)
EC店舗運営の経験を積むことが目的です。
日昇のEC店舗はすでにベースがしっかり出来上がっています。私がSAグループに配属されて約1年です。一旦やるべき手順を覚えてしまえば、新入社員の私でも苦労なく業務を回せます。いいことなんですが、それだけだと自分の成長に繋がっているのか、ちょっと不安でした。
まだまだ問題が山積みの店舗のケースを知り、改善案を一緒に考えさせてもらっています。これが私自身も勉強になっているんですよ。店舗とともに私も成長できている実感があります。
(ウエダ)
たしかに、自分自身のことを振り返ると、新店舗を立ち上げた経験から大きく成長できたと思っています。安定している店舗を運営するだけでは、サイキくんにとっては物足りないのかもしれないですね、笑。
(サイキ)
いえいえ、そんな。。。でも、入社1年目にもかかわらず、貴重な経験をさせてもらえているなぁと感謝しています。
-ところで、サイキくんは「リーダー店舗」として、具体的にはどんな役割を担っていますか?
(サイキ)
グループワークの際には自分も受講店舗の立場に立って、みなさんと一緒に売上アップのための改善案を出しています。他のメンバーから質問を受けたとき、わかる内容であれば自分の言葉で説明する場合もあります。
他にもあります。ページ制作は外注業者任せで、HTMLの知識を持っていない方が多いんですよ。タグやソースのイロハは、私自身も新入社員で知識ゼロから覚えていきました。今では店舗運営に大変役立っています。それなら今の私でも教えられます。受講店舗さんが「やりたい!」と思いついたことを、自分たちで実行できるようサポートしたいです。慣れてきたのか、回数を重ねるごとに私からレクチャーできる内容が増えてきているように思います。
-ちなみに、どんな受講店舗が参加されていますか?
(サイキ)
参加しているのは全部で25店舗ほど。月の売上が30万円程度の事業をはじめたばかりの店舗さんや月商600万円くらいの中型店舗さんもいて、いろいろですね。四国4県の他、岡山からわざわざ足を運んでくれている方もいらっしゃいます。
取扱いアイテムはバラエティーに富んでいまして、食品、美容、作業着、ファッション、PC周辺機器、スポーツ雑貨、マタニティ雑貨などです。これでもほんの一例で、個性豊かな店舗さんが多いですよ。
-受講店舗が多いと苦労する点があるんじゃないですか?
(ウエダ)
あります、あります!正直、難しいと感じています。
私たちの本業はインテリアのEC事業です。インテリア商材を売るためのノウハウが、必ずしも他の店舗さんに応用できるわけではないと痛感しました。だから今、私もサイキくんも必死で他業種について勉強しているところですよ。教える責任があるから、勉強に身が入ります。新しい知識を身につける、よい機会になっています。
-逆に、今までの経験を生かしてレクチャーできていることは?
(ウエダ)
商品撮影→ページ制作を行って他社と差別化を図るノウハウは、すべての店舗に共通して生かせると感じています。
当然ですが、みなさん、自店舗で取り扱う商材に、ひときわ思い入れやこだわりをお持ちです。売上につながる方法を知らないだけ。その部分でお手伝いできていると思います。
-長期間、同じ目標に向かって進むので、参加店舗とは仲良くなれるんじゃないですか?
(ウエダ)
はい。仲良くなって、講座終了後はよく懇親会をやっています。
参加店舗さんには人生の先輩やその道のエキスパートが多いです。私たちが教えてもらう立場になる場合も多いですよ。
あとは、講座の日以外にも、とある店舗さんにSOSを投げかけられて対応方法のアドバイスをしたことがあります。自分の知識や経験をもとにお手伝いして感謝されるのは非常に嬉しいです。やりがいを感じます。
(サイキ)
先日は日昇が楽天市場の賞である「ショップ・オブ・ジ・エリア2019」を受賞できました。講座の日に受講店舗さんがサプライズでお祝いしてくれたんですよ。みなさんからお祝いの言葉の入った色紙と花束を頂いて感激しました。

-他店舗との横のつながりができているんですね。
(ウエダ)
ほんと、つながりって大事だなと思います。楽天エリアネーションズをきっかけとして、他店舗のこだわりや取り組みを知る機会が増えたのはよかったです。
また、リーダー店舗に対してフォローが手厚いと感じており、楽天さんには感謝しています。先日はリーダー店舗の交流会に呼んでいただいたんです。競合店舗やショップ・オブ・ザ・イヤー受賞店舗との情報交換によって、自分の視野が広がりました。
(サイキ)
私も他社から刺激を受ける機会の重要性を感じています。「自分たちはこれから何をすべきか?」を考え実行するモチベーションが上がります。
-この講座のゴールは「参加店舗の売上倍増」だと聞いています。目標は達成できそうですか?
(ウエダ)
正直なところ、苦戦しているんですよ。。。できれば参加全店舗の売上倍増を目指したいのですが、7回の講座の5回まで終了し、半分弱の店舗しか達成できていません。
-それでもすごいと思うんですが!
(ウエダ)
業務時間を使って講座に参加しているので、自分としては会社に利益を持ち帰りたいです。達成店舗、達成額が大きいほど私たちに成果報酬(楽天市場からの請求と相殺)があるんです。せっかくの機会なので、自分たちの成果にこだわりたいと考えています。
楽天エリアネーションズの傾向として、講座終了後に目標達成するパターンが多いそうです。EC店舗に対する取り組みと成果にタイムラグが発生することは、自分の経験から知っています。だから実は半年という期間では短すぎます。今の成果にこだわると同時に、参加店舗さんが今行っている施策が、1年後2年後に効いてくるのも楽しみなんですよ。
それに、売上が上がらないのは、EC担当者ひとりの問題とも限らないんです。社内のしくみやシステムの構築、人材確保など、会社として取り組まないといけない課題もたくさんあります。
日昇はEC事業がメインなので、社内改革は進みやすいです。しかし、1人でECをやっている企業などは、「EC事業の社内理解が進まない!」という悩みを抱えている方、多いんですよね。楽天エリアネーションズで他社の取り組みを知り、大きな枠組みで改善が進むきっかけになるといいなと思います。
-今回のお話を伺って、ウエダさん、サイキさんのお二人が前向きなチャレンジを行っている様子がよくわかりました。ありがとうございました。
(サイキ)
ありがとうございました。この経験を社内に還元していけるよう、残りの講座もがんばります。
